Minecraftサーバーを試してみよう
これからサーバーを始めたい人が知っておくと良い知識はたくさんありますが、物は試し、まずはやってみましょう。
ここでは自分のパソコン上にサーバーを立てるための最低限の手順を記しておきます。Minecraftサーバーがどういうものか試してみましょう。
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目次
Javaの確認
Minecraftサーバーを動作させるためにはJavaが必要です。(Minecraft本体を動作させるためにも必要なのですが、ランチャーが自動で用意してくれるので意識していない人の方が多いでしょう)
まずはお使いのパソコンにJavaがインストールされているか確認しましょう。
Windowsであれば「コマンドプロンプト」か「PowerShell」、macOSやその他Linuxなどは「ターミナル(Bash)」で以下のコマンドを実行してみましょう。
java -version
Javaがすでにインストールされている場合は次のようにバージョンが表示されます。
openjdk version "11.0.2" 2019-01-15
OpenJDK Runtime Environment 18.9 (build 11.0.2+9)
OpenJDK 64-Bit Server VM 18.9 (build 11.0.2+9, mixed mode)
Javaがインストールされていない場合は「コマンドが存在しない」という意味のエラーが出ます。
コマンドプロンプトの場合は以下のようなエラーが出ます
'java' は、内部コマンドまたは外部コマンド、
操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。
PowerShellの場合は以下のようなエラーが出ます
java : 用語 'java' は、コマンドレット、関数、スクリプト ファイル、または操作可能なプログラムの名前として認識されません。
名前が正しく記述されていることを確認し、パスが含まれている場合はそのパスが正しいことを確認してから、再試行してください。
Bashの場合は以下のようなエラーが出ます
bash: java: command not found
このようなエラーが出た場合はJavaがインストールされていないので、インストールしましょう。
Javaのインストール
Javaはjava.comからダウンロードしてインストールしましょう。(もしくは、ORACLEのダウンロードページで入手したJDKと一緒にインストールする)
パッケージ管理システム(aptやyum)が使える場合はそれを使うのが良いでしょう。
# apt
sudo apt install default-jre
# yum
sudo yum install java-1.8.0.-openjdk
インストールが完了したら再びjava -version
を実行して、インストールできたか確認しましょう。
Minecraftサーバーを入手する
Minecraftサーバーを動かすためにはMinecraftサーバーが必要です。当たり前ですね。
将来的にはBukkitのようなプラグイン(MODのようなもの)が使えるサーバーで動かすことになるかもしれませんが、まずは練習として公式サーバーでやってみましょう!
公式サーバーは公式サイトからダウンロードできます。jarファイルをダウンロードして入手しましょう。
また、Minecraftサーバーはいくつかのファイルを生産します。パソコン内がぐちゃぐちゃにならないようにディレクトリ(フォルダー)を作成してjarファイルをその中に移動しておく方がいいでしょう。
起動
Minecraftサーバーを起動する場合は、jarファイルがあるディレクトリで起動しましょう。
コマンドプロンプトやターミナルで最初に次のようなコマンドを実行します。
cd <jarファイルがあるディレクトリ>
jarファイルがあるディレクトリの部分は実際にjarファイルを置いている場所に書き換えます。たとえばC:\minecraft
にjarファイルがあるのなら、次のように
cd C:\minecraft
ちなみにWindowsの場合はjarファイルがあるフォルダーの中でShiftを押しながら右クリックすると「PowerShellウインドウをここで開く」というメニューが現れます。これを利用するとcd
する作業を省略できます。
さぁ、実際に起動してみる段階です。以下のようにコマンドを実行しましょう。
java -jar <jarファイルの名前>
たとえば、jarファイルがserver.jar
なら次のように
java -jar server.jar
ちなみにですが、server.jarの後にnogui
を付けると管理画面が出なくなります。
java -jar server.jar nogui
管理画面はBukkitなどのサーバーでは使えないので、普段はnoguiを付けて管理画面に頼らない操作方法を身につけた方がいいでしょう。
余談: ちなみにですが、-jarに指定するのがフルパスならcdをしなくても起動できます。
java -jar C:\minecraft\server.jar
ただ、この方法で起動するとjarファイルのある場所ではなくカレントディレクトリにファイルが生産されてしまうため混乱するでしょう。
cd
してからjava -jar
、このやり方の方が初心者には分かりやすいです。
EULAに同意しよう
さて、このままではまだ起動しないと思われます。(何かメッセージが表示され、ファイルが少し生産されるだけです)
Minecraftサーバーを実行する場合にはEULA(エンドユーザーライセンス条項)に同意する必要があります。
公式サイトに掲載されているエンドユーザーライセンス条項をしっかり確認しましょう。
内容に同意できるのであれば、eula.txt
をメモ帳などで開いてeula=false
となっている部分をeula=true
に書き換えます。
書き換えたら、先ほどと同じように、javaコマンドを実行してサーバーを起動します。
「Done (4.022s)! For help, type "help"」のようなメッセージが出力されれば成功です!見てください、あなたの目の前で、あなたのサーバーが動いています!
とはいえ、これじゃあ実感がないでしょうから、実際にログインしてみましょう。
ログインしてみる
ログインするときは簡単です。通常のマルチプレイに参加する時と同様にマルチプレイ画面からログインします。
サーバーアドレスにはlocalhost
を指定してください。これは自分のコンピューターを指定する特殊な値です。(余談ですが、同類の値としてIPv4なら127.0.0.1
、IPv6なら::1
があります)
目の前にあなたの世界が広がれば成功です!ここがあなたのサーバーです!!
コマンドについて
サーバーを終了するときは/stop
コマンドを実行します。
これらのコマンドはサーバーのコンソール(サーバーのメッセージが出ている画面)に入力します。
また、これらの管理用コマンドをゲーム内からでも実行できるようにするには/op <自分の名前>
コマンドを実行して自分にOP権限を与えます。(例: /op notch
)
次は何をすれば?
とはいえ、このままではまだ誰もこのサーバーに参加することはできません。
誰かが参加できるサーバーにするためにはまだまだやるべき事がたくさんあります。これから何をするべきかは初心者ガイドを参考にいろいろ試行錯誤してみてください。(最低でもポート開放は必要です)
大丈夫。最初の一歩が踏み出せたのなら、それはすでに6割くらい完成したような物です。やりたい事を見つけて、それを実現するためにはどうすればいいかを考える、そして実際にやってみる。それだけです。
とにもかくにも試してみましょう、「トライアル・アンド・エラー」です。(余談ですが「トライ・アンド・エラー」は英語としておかしいです、いわゆる和製英語です。)